どうも、ハムよりも宗介よりも酒が好きなポニョです。
崖の上のポニョ・ウルヴァリンSAMURAI・流星ワゴンなど、邦画洋画を問わずロケに使われている風光明媚な港町、鞆の浦。
戦争の被害も少なく、昔ながらの町並みや歴史ある建物が残る地を1泊2日で回ってみました。
公共交通機関でも向かいやすい。鞆の浦への行き方。
まずは新幹線か山陽本線でJR福山駅まで。
そこから30分バスに乗ったら鞆の浦へ到着します。
福山はのぞみ(の1部)やさくらも止まる立派なターミナル駅。
直通の電車を選べば、東京から3時間半。
新大阪からなら1時間20分ほどで行くことができますよ。
『日本の歴史的風土100選』『都市景観100選』にも選ばれた鞆の浦。
車がないと行きづらいイメージありますが、意外と旅行しやすい場所だったりします。
福山⇔鞆の浦の料金は520円。
20分に1本間隔でバスが出ていますよ(・∀・)
Contents
宗介の家やひまわり園など。モデルになった場所いろいろ。
ロケ地巡りしたい方も風情ある町並みをそぞろ歩きたい方も、まず向かうべき施設がともてつバスセンターです。
鞆の浦のバス停横にあるお土産屋さん兼観光案内所なのですが、とっても情報量豊富。
買い物した人は無料でもらえるポニョロケ地マップや、役者さんのサイン、名刹巡りにカフェや美味しいお店のリストまで、鞆の浦を回る前に知りたいことが揃うお店。
ネットやガイドブックで行きたい所を計画していた人もそうでない人も、まずは訪れておきたいスポットですよ。
自家製ポニョマップとハンドメイドのポニョ達。
今回回った場所。
宗介の家(円福寺横の民家)
宗介の家のモデルになったと言われる、崖の上の一軒家。
個人宅なので立ち入り禁止ですが、お隣の円福寺から少しだけ家の外観や崖の様子を観察することができます。
緑の屋根の一軒家。
立地はともかく、見た目は似てないですね。
ポニョと宗介が出会った場所。
お寺周辺は猫のたまり場。
カメラ向けても逃げないどころか、ひざの上に乗ってきたりポーズつけたり、人慣れしてることこの上ない猫達とじゃれあえます。
お賽銭箱と猫とか、手水鉢を飲み身体を清めている(?)猫とか変わったシチュエーションで撮り放題。
高台で眺めもいいですし、ポニョに興味ない人にもおすすめできる場所ですよ。
港(鞆の浦港)
風待ちの港として、海運の拠点となっていた鞆の浦の町。
夕方の港には漁を終え、静かに浮かぶ漁船が集まっていました。
船体の横にタイヤを付けた小さな船。
物語の後半、町の人々を高台へ避難させていた姿と重なりますね。
ひまわりの家(鞆平保育園跡)
海沿いにある鞆平保育園。
2010年に廃園となった後は、遊具などはそのままにコミュニティセンターとして利用されています。
映画公開翌年に描かれた色あせたポニョが、時の流れを雄弁に物語っていますね。
ここで1つ見学に行く時の注意点を書いておきますね。
港から保育園跡にかけてはとても細い道が続いています。
赤青2色の信号に従って片側通行で進むのですが、『ここで止まるの?すり抜けできる??』と見ているこちらが怖くなるギリギリの所で、車やバスがすれ違います。
ちょっとハンドル切りそびれたらぶつかる、地元民以外には危険極まりない道路。
車ではなく徒歩やレンタサイクルで回った方が無難ですよ。
1日500円で借りれるレンタサイクル。
仙酔島への船着き場横で借りることができます。(火曜と水曜はお休み)
インスピレーションを得た?海を見下ろす2人の観音様。
福禅寺対潮楼のマリア観音。
福禅寺の本堂に隣接する対潮楼は、江戸時代の元禄年間(1690年頃)に創建された国の史跡です。
赤い絨毯がひかれた座敷から眺める海と島々の様子は素晴らしく、江戸へ向かう途中に立ち寄った朝鮮通信使からは「日東第一形勝」……日本で1番美しい風景だと賞賛されています。
過去には、サザエさんのオープニングでも使われていました。
こちらの片隅に祀られているマリア観音。
西洋の聖母と東洋の観音が入り混じった姿は穏やかで肉感的。
すべてを包み込むような微笑みは、ポニョのお母さんにして海を統べる女神・グランマンマーレのように思えました。
※写真撮影禁止なので映像ありませんm(_ _)m※
福禅寺のHP。
拝観料200円かかりますが、静かでいいところでした。
国史跡 福禅寺對潮楼
磐梯寺の阿伏兎観音(おっぱい観音)。
鞆の浦から5キロほど離れた、磐梯寺の観音堂に安置されている観音様。
白い肌と豊かな乳をさらけ出した姿から『おっぱい観音』との別名が付けられています。
鞆の浦に滞在していた宮崎監督がよくお参りにきていたこちらのお寺。
道のりの途中にある阿伏兎隧道は、物語の終盤に出てくる『ポニョの魔法が解けて、人からさかなのこに戻る』トンネルにそっくり。
近くにはポニョと宗介が向かう『前山』……ではなく『後山公園』があったりと、崖の上のポニョ巡りする時には欠かせない場所ですね。
阿伏兎隧道。古びてて暗かったなあ。。。
後山公園への分岐点。
看板に小さく『ポニョの道』と書かれていますね。
山道を乗り越えて着いた磐梯寺。
厳しい崖の上に建つ観音堂に奉納されていたのは、大量のおっぱいでした。
寺で売られてる既製品(?)の絵馬から一点もののハンドメイドまで、安産を願う人々の祈りが白い球体に詰め込まれています。
扉閉まっていたのでご本尊を見ることはできませんでしたが、写真の中の観音様は何も心配などないように優しく、笑みを浮かべてたたずんでいました。
ちなみにこちらのお堂、海に向かって傾いているのでお参りするのも一苦労します。
うっかり海に落ちないよう、移動する時や写真撮影する時は気をつけてくださいね。
床が斜めになってるのがおわかりになるでしょうか……。
平衡感覚狂うし、本当怖かったなあ。
そして鞆の浦と阿伏兎を結ぶのは、山越えが必要な高低差の激しい道。
路側帯狭めで交通量あるので、歩きや自転車での移動は不向きです。
バスの本数も少ないので、レンタカーやタクシーで行った方がよいと思いますよ。
保命酒(ほうめいしゅ)
鞆の浦の名産品の1つが、もち米や米麹、焼酎を混ぜたお酒に生薬を足して造られる保命酒。
黒船に乗ってペリーやハリスが来航した時の宴会にも提供された歴史あるお酒なんです。
ポニョが暴走するきっかけになった秘薬『生命の水』のモチーフとなった、甘い甘い液体。
旅の疲れも、1杯飲んだらなくなること間違いありません(・∀・)
製造元は4軒。
シナモンが効いていてリキュール感覚で飲めるものから、養命酒ぽいものとそれぞれ味違うので、飲み比べしてみるのも楽しいですよ。
バスセンターに売っていた保命酒の飲み比べセット。
わざわざ蔵元回らなくてもまとめ買いできちゃいます。
絶品グルメと町で見かけたポニョ達。
御船宿いろは
坂本龍馬と海援隊士を乗せ、海援隊初の航海へと船出したいろは丸と、紀州藩の軍艦明光丸の起こした衝突事故『いろは丸事件』。
この事故の賠償交渉が行われた町屋を改築して作ったレストラン兼宿泊施設です。
リノベーションのデザインをしたのはなんと宮崎監督。
直筆のスケッチが飾られていたり、ここだけでしか買えないぶさいくなポニョグッズがあったりする、ロケ地巡りの途中に休憩したい場所ですね。
鞆の浦産の鯛にだし汁を掛けていただく鯛茶漬けや地酒、手作りケーキとこだわりのメニューが満載。
がっつり食事したい時もおやつ休憩したい時も使えるお店です。
鯛づくし御膳:税込2000円。
酒や昆布に漬け込み旨味が増した鯛。
コーヒーのみの利用もできますし、歴史の香り漂う町屋でポニョとひと休みしてみてはいかがでしょうか?
御船宿いろはのHP。
鞆の浦・御舟宿いろは|Topページ
千とせ
鞆シーサイドホテル横にある海鮮料理店。
刺身、湯引き、兜煮に天ぷらと様々な調理法で地物の鯛を食べさせてくれる人気のお店です。
鯛づくし会席:税込2160円。
刺身と湯引き。
薄いサクサクの衣に包まれた鯛。
ほくほくした食感で、生で食べるのとは一味違ったおいしさでした。
千とせの食べログ。
[食べログ]アクセスが制限されています
鞆の浦で1番安いと思われる宿が、お隣にあるシーサイドホテル。
1泊2食付きオーシャンビューで7000円という値段に惹かれたのですが……ものすごく食事が不味い。
わざわざ旅行しにきて、なんでこんなマズイもの食べてるんだろう?と悲しくなるレベルにひどかったです。
シーサイドホテル泊まる時は絶対に素泊まりにして、千とせで夜ごはん食べた方がいいですよ。
ちなみに朝は港と鞆平保育園の中間地点にある村上製パンがおすすめ。
レトロな店構えが目を引く、鞆の浦に1軒だけあるパン屋さん。
海を見ながら食べる素朴な手作りパンが、心と身体を満たしてくれますよ。
村上製パンの食べログ。
[食べログ]アクセスが制限されています
鉄腕ダッシュで絶賛されたさつま揚げ
鞆の浦のバス停から100mほど離れた駐車場に停められている小さなワゴン。
『鉄腕ダッシュで松岡君長瀬君も絶賛』という文字にひかれて買ったさつま揚げが、本当に美味しかったです。
とっても密度が高い、お魚をふんだんに使って揚げられたさつま揚げ。
歯を跳ね返すような弾力あるすり身は、噛めば噛むほど旨味が溢れてきます。
8枚800円とボリュームの割に値段もお手頃。
そのままでも軽く炙ってもおいしい、お土産にぴったりな1品でした。
味が濃いからビールにも焼酎にも合いますよ(・∀・)
町で見かけたポニョ達。
最後に、鞆の浦の町中で見かけたポニョ達を載せておきますね。
かばん屋さんの店先にいたポニョ。
水を吹くポニョ。
鞆の浦のフォントが可愛い旗。
懐かしさを感じる風景や歴史的建造物、美味しい海の幸が揃う港町・鞆の浦。
ポニョとかロケ地巡りとか興味ない人も楽しめる場所ですよ(・∀・)
では、今日はこのあたりで。