酒の陣、それは新潟の酒蔵90軒以上が1カ所に集まる超巨大試飲イベント。
久保田や八海山などの有名銘柄から、販路が少なく新潟県内でも限られた酒屋さんでしか買えない知る人ぞ知るお酒までなんでも!定額2000円で!朝から晩まで好きなだけ!日本酒を呑みまくれる夢のような催し物です。
多い時は1日7万人以上も酔っ払いが集まる新潟酒の陣。
飛行機やら新幹線やら使ってわざわざ県外から参戦する人も多いですし、ふらっと行くとけっこう大変なイベントだったりします。
そこで今日は、酒の陣への行き方や当日の流れ、気をつけておいた方がいいことなどをまとめておきますね。
新潟酒の陣とは?
「新潟淡麗 にいがた酒の陣」は地元の食と地酒を楽しむことがコンセプトに、2007年から開催されている酒飲みの祭典。
毎年3月の半ばに新潟市の朱鷺メッセで開催されています。
試飲は有料ですが、チケット買えば10時から18時まで日本酒飲み放題。
ウイスキー系の試飲会と違って『追加料金払わないと飲めない』という銘柄はないため、お気に入りの1杯を求めてひたすら味見ができるのがいいですね。
当然試飲イベントなので、欲しくなった日本酒はその場で購入可能。
出し入れ自由なクロークや宅配便の用意もあるので、『重たいから後にしよう』などと思わず心ゆくまでお買い物ができますよ。
行き方とチケットの買い方、ホテルの予約について。
新潟駅から会場となる朱鷺メッセまでは2キロほど。
徒歩だとけっこうかかるので、酒の陣の間に運行しているシャトルバス使うのが一般的です。
当日飛行機で現地入りする人でしたら、バスだと遠回りなのでタクシー(だいたい2500円)使って行くのもありですね。
開始時刻10時から飲みたい人は、当日券よりも500円安い2000円の前売り券を買うのがお得。
セブン・ローソン・ファミマなどの大手コンビニでは前日の23:59分まで発券可能なので、急に行きたくなった時でも買えちゃいます。
他にも3時から入れる1500円のチケットなどあるので、その日の到着時間やご自身の飲める量に合わせて入場券を選んでくださいね。
ちなみにディズニーランドではないので、会場が混雑しても入場制限などはありません。昼からだと入れない、という事態はないのでご安心ください。
ただし、めっちゃめちゃ混みます。
混むの嫌いな方は新潟駅と越後湯沢駅にあるぽんしゅ館に行った方がよいと思います。
飲める銘柄は限られていますが、日本酒飲み放題もあったりしますよ(・∀・)
昼過ぎの会場の様子。
ホテルの予約について。
遠方から酒の陣へ行く場合、1番問題となるのはホテルです。
土曜日の朝に新潟着いて、美味しい酒とご飯を堪能して、日曜日に帰る方が多いため、開催日のホテルはボッタクリお祭り価格。
普通の土曜日だと5千円くらいで泊まれる宿が、その日だけ2万円超えてたりします(´・ω・`)
東横インなど値段据え置きのホテルは速攻で満室となるので、行くと決めた方は早めにホテルを確保しましょう。
……安い所がない場合は、とりあえず高めのホテルをキープ。
こまめに宿泊サイト見て、お値打ちな宿のキャンセルが出ているか探すしかないですね。
JTB・楽天・じゃらんなど大手旅行会社の空室がまとめて確認できるサイト。
微妙に空室あったりなかったりするので、両方見て検討してみてください。
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入場までの流れと待ち時間。
まずは酒の陣の会場、朱鷺メッセへ。
早い人は朝7時代から(!)並んでいる、長ーい長ーい行列に並んで10時の開始を待ちます。
すごい列のため、それを狙う商魂たくましい人々も。
飲酒前に飲んでおきたいウコンの力や、おちょこが持ち歩けるネックストラップ(シリコン製なので傾けても落ちない)など。ニーズに沿いまくった商品が売られています。
入場券と引換にもらうおちょこで試飲するんですが、ブースの移動中おちょこの処理に困りますよね?
濡れてるからかばん入れたくないし。
これがあれば、おちょこを首に引っかけたまま酒入れてもらって、飲んで、移動して、またのんで。ビニール袋にいちいちしまう必要ないので便利ですよ。
昼過ぎになると、ちょくちょくおちょこを割る音が聞こえてきたりしますが、ストラップ付けておけば滑って割っちゃう事もありません。
9:30に並びはじめて、会場で日本酒飲み始めたのは10:30ごろ。
隣にいた常連さんいわく『今年は列のはけが早くなった』だそうです。
以前酒の陣へ行った方の感想を見ていると、開場から1時間以上待たされるとか恐ろしい事が書いてありますが、会場の導線を変えて改善されたみたい。
入場まで列がスムーズに流れていったので、『数量限定のレア酒飲みたい!』という人以外はそう早めに並ぶ必要なさそうですね。
9:30ごろの待機列。
酒の陣入場直前の待機列。
列の長さは並びはじめたころと同じくらいです。
スタイリッシュからキャラものまで。個性豊かなお酒達。
入場券と引換におちょこをもらったら、後は、好きなだけ試飲できる大人のワンダーランド。
酒蔵のブースは地域別に分かれているので、飲んでみたい銘柄が見つけやすくなっています。
ひたすら純米酒飲んで、米の種類や酵母による味わいの違いを比べてみるのもよし。
家飲みによいコスパ高めの銘柄探すのもよし。
可愛い瓶やスタイリッシュな包装のものを『ジャケ買いならぬジャケ飲み』してみるのも楽しいですよ。
ほとんどの酒は、気に入ったらその場で購入可能。
会場には何回でも出し入れ自由なクローク(1000円)や宅急便ブースがあるので、荷物とか気にせずお気に入りの1本を見つけることができますよ。
※購入は現金のみです。クレジットカードは使えません。お財布の中身には十分気をつけましょう。※
もっちりしたウサギさんと飲んだくれのパンダ。
左:精米歩合30とか40とか競うのとは逆をいく、『磨かない米』で作った日本酒。どっしりしていい感じでした。
右:ウイスキーの樽とバーボン樽で寝かせた日本酒。個人的には普通の樽酒のが好きだな。。。
シャンパンならぬ、発泡する濁り酒で作ったタワー。
はずれても価値のあるガチャ。
飲まない時も楽しめる!美味しいご飯とイベント。
酒のあるところつまみあり。
日本海に揉まれて育ったお魚や肉厚の牡蠣、お肉におせんべいまで、日本酒に合いそうなものが勢ぞろいしていました。
その中でも立ち寄りたいのは、お寿司のブース。
高級食材のノドグロを炙った丼や、職人さんが握ってくれるお寿司がお値打ちな価格で食べられます。
お寿司:800円。
ノドグロ炙り丼:1000円。
お腹いっぱいなので食べませんでしたが、こんなものもありました。
ただ、しょっぱいものは豊富に集まっているのですが、会場内にスイーツ屋さんは出店してません。
甘いものを食べたくなった時は、朱鷺メッセ横にあるジェラート屋さんへ向かいましょう。
佐渡牛乳や新潟産イチゴなどを使ったジェラートはスッキリしているのにコクのある味わい。
まったりテラスで港でも眺めながら、ひと休みしてはいかがでしょうか?
酔ってカモメを捕まえようとする人w
脚の長い女子達が酒蔵の紹介をしていたり、花街のお姉様方が色気たっぷりの踊りを披露したり、会場内でも様々な催し物が行われています。
ずっと飲んでいると疲れちゃうので、いろいろ食べたり見学したりして楽しんでくださいね。
酒の陣の注意点。
全部の酒蔵回ると1升瓶1本分!飲み過ぎ注意!
1回の試飲で飲む量は、おちょこ半分の20ml。
とはいえ出店している酒蔵の日本酒を1杯づつ飲むだけで、90×20ml=1.8L。
一升瓶1本飲んだことになってしまいます!
ちりも積もれば、とはまさにこのこと。
ちょっとずつ飲むからと油断すると、救護室運ばれたり会場に待機してる救急車で搬送されたりするので気をつけてくださいね!
3月でも雪の降る土地。寒さ対策は万全に。
酒の陣の開催地は、雪国・新潟。
3月でも雪降ったりするので、寒さに備えた格好しないと大変です。
人の多い試飲ブースは熱気で熱く、食べものを売っている外は寒いので、会場内ですら寒暖差が激しいです。
風邪ひかないよう、カイロや脱ぎ着しやすい上着でうまく体温調整してくださいね。
帰りの移動について。
中には次の日仕事があるからと、泊まらずに新潟を後にする方もいるでしょうが……酒吞みまくってから飛行機に乗ると死にます。
プロペラ機だと本当に死にます。
ていうか死にました。。。ボンバルディアつらい。。。
せめて上下移動のない、三半規管に優しい新幹線を使って帰るようにしましょうね。
夕方の朱鷺メッセ横・タクシー乗り場の様子。
乗るまでに30分以上掛かったりするので、帰る人はそれを織り込んで行動しましょう。
2日で12万人以上も集まる飲んだくれの祭典・新潟酒の陣。
宿や移動手段から、飲み潰れないための体調管理まで気を付ける事の多いイベントですが、楽しかったですよ(・∀・)
皆さんも、美味しい日本酒とご飯が味わえる『超巨大居酒屋』で、まったりとした休日を過ごしてみてはいかがでしょうか?
酒の陣の公式HP。
では、今日はこのあたりで。