沖縄の夏を告げる祭り、ハーリー。
いつかは見た方がいい、と飲み屋で何度も力説されたお祭りに、今回ようやく行くことができました。
ハーリーの意味、場所、そして観戦の注意点。
本島や宮古島などで6月はじめに行われる海の祭り、ハーリー。
爬竜(ハーリー)とは、毎年旧暦の5月4日に沖縄県各地の漁港で行われる爬竜船(はりゅうせん)競漕とその祭り。爬竜船(はりゅうせん)を漕ぎ競い合うことで航海の安全や豊漁を祈願する。「ハーレー」「ハーリー」と地域によって呼び名が違う。
基本的には「航海の安全」や「豊漁」を祈願する御願(ウガン)を主旨とした海の神事であるため、伝統に則り旧暦の5月4日に行うが、近年ではハーリーシーズンの日曜日や祝祭日・ゴールデンウィークなどにずらして催し、観光化する地域もある。
爬竜 – Wikipedia
バックに望遠と広角レンズ詰め込んで、会場とされる場所まで原付を走らせます。
Googleを信じて向かった『石垣漁港』には……誰もいません!
海上保安庁の巡視船が佇む中、『石垣島 ハーリー 場所』で再度検索する羽目になった私。
近くにあるハーリー広場が正しい会場と分かり、急いでそちらへ向かいます。
時は既に10時過ぎ。
地元民の方々から『昼頃には終わる』と聞いていましたし……残された時間はそう多くはありません。
注意点その1:石垣漁港といっても広いので、ナビ使う際は『ハーリー広場』と登録しましょう。
え?なんでそんなのんびりしていたのかって?
前日飲み屋で相席になった人と意気投合、彼の車で観戦しにいくことになったのですが。
待ち合わせ時間ギリギリになってから二日酔いで行けないとメールが来たんですよね。。。
注意点その2:飲んだ勢いで初対面の人と約束するのはやめましょう。高確率でブッチされます。
大量の路駐で狭くなった道を走って、いざハーリー広場へ。
そこは大漁旗と泡盛メーカーの幟がたなびき、楽しそうな老若男女が集う祝祭の空間でした。
選手・関係者席以外は全く日陰のない場所だからか、かき氷屋の行列が半端ありません。
注意点その3:日焼け止めと帽子は必須アイテム。屋台で水分補給はできるとはいえ、ないと熱中症の危険が高いです。
手漕ぎ船を操る屈強な人々の祭り、ハーリー。
目鼻立ち濃く引き締まった筋肉を持つ男性に興奮しながらシャッター切ってた私の元に、真っ黒い雲が迫っていました。
ザバー!ドッシャー!
バケツをひっくり返したような勢いで流れる大粒の雨。
いくら防塵防滴機能うたったカメラとはいえ、スコールの中出す勇気はありません。
強い横殴りの雨の中、ぐしょ濡れになった身体を縮こまらせて天気がよくなるのを待つだけです。
注意点その4:雨が降ってもいいように、水はけのいい恰好で行きましょう。撮影される方は防水バックとカメラカバーも必要ですね。
日頃のチームワークを武器に友人や職場の仲間と戦う団体ハーリー、女子チームが競い合うマドンナハーリーと、雨の妨害にも負けずレースは進んでいきます。
場内は勝利を目指し櫂を漕ぐ選手と応援する人々でいっぱいです。
船の往来にちょっと飽きてきたし、ノンアルコールビール飲んで一休み……してた私の目に映る、転覆する木船。
平然とそれを実況するラジオ局と、何事もないように船を立て直す人々。
後で検索したらそういう競技だと分かったのですが、初見の人間には刺激が強いものですね。
注意点その5:最低限の予備知識は入れておこう。ハーリー当日の朝刊にプログラム載っているので、それを見ておくとよいと思います。
女性の皆さんは衣装も凝ってましたねー。
思わずクスッと笑ってしまうものから、時事ネタや名言系まで思い思いのTシャツ着ていました。
団体の決勝が終わり、最後は地域別に強者が集まる『あがりハーリー』で締めくくられます。
力と技に優れた者だけが集まった最終競技。
見るからにごつい腕とがっしりした体躯の男性が集まり船を漕ぐ姿は、壮観としか言い様がありません。
大拍手のレースが終わるのを見計らうようにして、雨雲が消えた会場。
『ハーリー鐘が鳴ると梅雨が明ける』の言葉の通り、次の日もまたその次の日も素晴らしい青空が広がったのでした。
では、今日はこのあたりで。