連休でも空いていそうな場所を探そう。
鳥羽に拉致られて2日目。
水族館でも行こうと思ったのですが、鬼のように混雑しているようなので断念。
ミキモト真珠島&遊覧船と、小学校の遠足みたいなプランを立てます。
ミキモト真珠島ー大人になったから楽しめる場所ー
伝統的な海女さんを再現しているデモンストレーションや真珠の養殖方法をざっと見たら、2階の展示室へ。
遥か古代に作られた装飾品から、金銀財宝をちりばめた調度品まで。
うっとりするような光を放つ展示品に目を奪われてしまいます。
中でも素晴らしいのは、天然真珠ならではの歪みを活かしたアールヌーボー風の作品達。
2つの真珠をくっつけて作った馬。
でこぼこを甲羅に見立てたカメさん。
どちらもかわいいですねー。
可愛くないのはお値段だけかな。
養殖真珠のコーナーもすごいです。
重みで首が折れてしまうであろう、『誰も戴冠できない』クラウン。
贅の限りを尽くした五重塔。
素敵……というよりは見る人を圧倒させる、真珠やダイアモンドをふんだんに使った品々。
ひたすらゴージャスな展示品に感動してしまったのでした。
ビール片手に優雅な船旅をーイルカ島クルーズー
真紅に塗られた中国風の外観。
金色に光るのは、助けたカメに連れられて絶望へと向かう浦島太郎。
ザアザアと横殴りの雨に降られながら、一周50分の遊覧船へ乗り込みます。
雨が降るとは思わず、ミキモト+クルーズのセットでチケット買ったのが運の尽き。
暗く濁った空、揺れが予想される船体。
券がもったいないから乗るとはいえ、何を楽しみにすればいいかなあ……私の目に映り込んだ1つの希望。
あれ。ビール売ってる。
操縦席が見える場所に陣取って、とりあえず一杯。
気分上がりますね。
↓620円。ジュースや軽食もあるので、小腹が空いても安心です。
外は笑えてくるくらいの豪雨。
灰色の空と墨色の海、遠目に見えるのはふわふわ揺れる木々。
そんな水墨画チックな外とはまるで真逆、船内にはファンキーでキッチュな世界が広がっていました。
マッチョでイケメンな好青年と、それを迎える乙姫様。
展望デッキには玉手箱を開けてジジイ化した浦島太郎がいるみたいなんですが……いくら防水カメラ持ちの私とはいうものの、写真撮りに行く気力はありませんでした。
そもそも浦島太郎のお話って、何を伝えたいものなんでしょうね?
助けたカメに連れられて、着いたのは海底の楽園。
3日3晩のドンチャン騒ぎの後地上へ戻ったら、そこは100年後の世界だった。
桃太郎やさるかに合戦とは違う明らかに異質な話。
つかの間の楽しみと引き換えに、人生の全てを失ってしまう男。
降りしきる雨の中、ビール片手に『乙姫様ってヤンデレだよね。』『女遊びは身を滅ぼすというお話じゃね?』とおばかな討論をするのでした。